婚活するお坊さんを励ます言葉
富を築き、永続させ、社会を繁栄させるのは、すべてが自分という個人が中心となっている。自分を中心におくというのは決して利己的な行為ではなく、まず自分の心をよくし、日ごろの行いを改善し、次にまわりの人間関係をスムーズに進める。自分の境界範囲の「輪」を広げればいづれそれが国や世界の発展へとつながる。ひとりひとりがよい方法に向かわないまま国や世界がよくなることはありえない。
たとえその事業が微々たるものであろうと自分の利益が少額であるとしても国家必要の事業を合理的に経営すれば心は常に楽しんで事に任じられる。まずは楽しむ気持ちから成功が生まれる。楽しく生きるために行動する。「渋沢栄一伝記資料:青淵百話」
心を常に楽しもう。
いつでも事業に対するときには、利に喩らず義に喩ることにしておる。多数の人より資本を寄せ集むるには、事業より利益の挙がるようにせねばならぬ。利益を度外に置くことを許さぬは勿論である。「論語講義(二)里仁第四」
義は大切だが、利を度外視してはならない。利益を忘れたら、それはもう事業ではない。その事業が社会に対して必要とされているか、自分の信義や人としての王道に適っているか、まずはそのことを考える。営利事業である限り利益はあげねばならない。社会全般を益すると同時に資本を提供する株主も益するものでなければならない。利のためにはまず義を考える。そして利を得てこそ義を尽くせる。
日々に新たにしてまた日に新たなりは面白い。すべて形式に流れると精神が乏しくなる。なんでも日に新たの心懸が肝要である。「論語と算盤:理想と迷信」
世の中の事のすべては心の持ちよう一つでどうにでもなる。「渋沢栄一訓言集:一言集」
すべては心の持ち方次第だ。起きることのすべては心構えひとつで良くも悪くもなる。物事はすべて気持ちの持ちよう。今の自分の考えに固執せず、違う目線をもってみようではないか。
前途の遼遠なる事物はゆっくり急いて努めなければならない。「渋沢栄一訓言集:一言集」
遠いゴールを目指すならば、着実にかつなるべく早く進むべきである。
すべて世の中の事は三思してもなお足らず、十思百慮を要することもあれば、また再思の要だになく、ただちに実行せねばならない事もある。「渋沢栄一訓言集:処事と接物」
即断即決・即実行する勇気をもて。ときに考えるのをやめて行動しなければならない。
道は誰にも行い得られるものである。人にはみな道を行うに足るだけの力がある。ただその力と道とに大小の差があるに過ぎぬ。「渋沢栄一訓言集:道徳と功利」
道は誰の前にも拓けている。人は皆、その道を歩く力がある。ただその力と道の大きさ、強さが一人ひとり違っているに過ぎない。
人は死ぬまで同じことをするものではない。理想に由って生きるのが趣味ある人の行動である。「渋沢栄一訓言集:座右銘と家訓」
理想を持って人生を変化させよう。日々進化することに喜びを感じ生きていこう。
自分からこうしたいああしたいと奮励さえすれば大概はその意のごとくになるものである。しかるに多くの人は自ら幸福なる運命を招こうとはせず、逆境を招くようなことをしてしまう。「論語と算盤:処世と信条」
素直に望めば、運命は拓ける。
世人は一も二もなく彼を順境の人と思うであろうが、実は順境でも逆境でもなく、その人自らの力でそういう境遇を作り出したに過ぎない。「論語と算盤:成敗と運命」
順境も逆境も自分が作り出すものである。そういう意味でこの世には順境も逆境もない。
長所はこれを発揮するに努力すれば、短所は自然に消滅する。「渋沢栄一訓言集:一言集」
短所を直すより、長所を伸ばそう。そうすれば短所はいつの間にか消えてしまう。
視、観、察の三つをもって人を識別せねばならぬ。「論語講義(一)為政第二」
人をみるには眼で視て、頭で観察して、心で察しなければならない。立ち居振る舞いから行為がわかる。発言や行動・表情などから動機がわかる。その人をよく察してみれば、その人が何を望みどうすれば喜び満足するかはその人を察してみればわかる。人を視て観て察すれば、その人の外面も内面もさらに深い内面もわかり、その人はもう本心や行動を隠すことはできない。
老年となく青年となく、勉強の心を失って終えば、その人は到底進歩発達するものではない。いかに多数でも時間の許す限り、たいていは面会することにしている。「論語と算盤:常識と習慣」
来訪者がいかに多くても時間の許す限り会おう。なるべく多くの人と会って、いろいろな知識を吸収すること。それは幸運の源。どんなに忙しくても来訪者を門前払いすることは幸運も門前払いするということ。ただし知識を得てもそれを活かさなければ何の意味もない。行動することで幸運は拓けるのだ。
一人の楽しみは決してその人限りに止まらず、必ず広く他に及ぶ。「渋沢栄一訓言集:処事と接物」
楽しむ気持ちは周りの人々にまで必ず広がっていくものだ。幸せは人と分かち合えば二倍・三倍になる。楽しみとはひとりだけで味わおうとしてもその幸せは味気なく、長くは続かない。それよりも他の人々にもその気持ちが伝わり、ともに楽しさを二倍にも三倍にもしていく幸せ、これは永遠のものだといえる。我々は毎日を生き生きと過ごし、わくわくする気持ちを忘れずに人生を楽しむことが大切。そんな風に充実した人生を送りたいなら、あなたから楽しみを広げよう。永続する幸せのために。
人の安宅は「仁」の一事に帰着する。一切の私心を挟まずして事に当たり、人に接するならば、心中常に綽綽たる余裕を保っていられる。「渋沢栄一訓言集:処事と接物」
心の余裕は「仁」から生まれる。人として心安く生きるには、思いやりを持つことだ。自己の利益は忘れて物事を処理し人に対応すれば自分の心もいつも安らかに余裕を持っていられるものだ。私心を捨てて人に尽くすのは難しい。それでも常に仁を意識し続けること。そのうちだんだんと私心を忘れられるはず。
人に対して敬礼を欠いてはならない。されどただ形式だけの敬礼は往々相手の感情を害し、かえって礼せざるに劣るものである。「渋沢栄一訓言集:処事と接物」
カタチだけの礼は礼をいしないより悪い。礼や挨拶には心をこめるべし。最高の礼儀を尽くすということは、あなたの誠意を相手の心に届けること。
完全なる富は完全なる信念から生じなければならない。「渋沢栄一訓言集:座右銘と家訓」
完全な富を築きあげよう。揺るがない完全な信念によって築かれた富だけが本当の富である。自分を信じる力なくして完全な富は手に入らない。完全なものを持つことは簡単ではない。それが信念ならばなおさらだ。ビジネスだろうと人生だろうと自信を喪失しそうになる危機に、人は何度も直面する。しかしそれでもその危機を跳ね返し、立ち直り、事業を成功させることができたとしたら、そのパワーはどこから生まれてくるのだろうか。成功するのに能力はもちろん必要だがそれよりももっと大切なものがある。それが「自分を信じる力」だ。自分は絶対に成功する」と心から信じる気持ち。この完全な信念があってこそ、あなたの求める完全な富が手に入る。
婚活するお坊さんを励ます言葉になりますように。