婚活するお坊さんを励ます言葉

●出典:●●寺様寺報「甘露」 令和5年1月5日号

私たちは今ここに「人間」として生きています。「人」とは己の中に分け入って自分の生き方を「思う・願う・誓う」ということが出来てはじめて「人」と言えるといわれています。「間」とは「めぐり合わせ・出会い・縁」と説きます。

 

私たちは生まれて今日まで多くの人々との出会い・物事との出会いがありました。この出会いによって「今の自分がある」といっても過言ではありません。

 

父が亡くなって30年ほどになりますが、どうしても父を超えることは出来そうにありません。
父とのお別れの時、そーっと棺の中の顔を両手でなぞりました。氷のように冷たくなっていました。今一度あの温かい父に戻ってほしいと頬をさすりましたが、反対に私の両手が冷たくなりました。ひつぎから一歩離れその日迄の感謝の気持ちで合掌しました。すると合掌の手の平が燃えるように熱くなったことを忘れません。
父の跡を継ぎお寺の役目をつとめていますが、勿論いい時もあり楽しい時もありますが、反対につらく、苦しい絶望の時もあります。そういう時こそ親が恋しくなります。苦しい時つくった詩『恋しくば己の肌をなでてみよ形見に残せし父のぬくもり』私の体の温もりの中に父が母が生きている。いつも一緒に生きている。その事を確信しています。

 

人生には様々な出会いがあります。親子の出会い、夫と妻との出会い、兄弟との・親族との・友人との出会い、きりがありません。その出会いを尊い出会いにしてください。そして真の幸せに気づいてください。

婚活するお坊さんを励ます言葉になりますように。

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